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住む場所・人間関係・仕事を自由にする人生デザインを目指すには?

私達の新しい「お金と生き方」の選択肢「パラレルインカム」のはじめ方 泉 正人

住む場所・人間関係・仕事を自由にする人生デザインを目指すには?

一度しかない人生。“自分らしく”“豊かに”“自由に”生きたいと思いませんか?

この講座「『パラレルインカム』のはじめ方」では、そうした生き方の実現方法を、身近な生活のお金や会計、経済、資産運用などに関して幅広い見識を持つ「ファイナンシャルアカデミー」の代表・泉正人先生が、わかりやすくレクチャーします。

また3講座が終了するごとに、このメソッドを実践し、自分らしい生き方を手に入れた6名の「パラレルインカム・ストーリー」も紹介。

今、話題の「FIRE」の先をゆく新しいメソッド「パラレルインカム」。みなさんもぜひ、このメソッドを活用して、自由で豊かな人生を自らつくってみませんか?

【③住処の自由】自分が住みたい場所に、いつでも住める

「パラレルインカム」で手に入れられる「5つの自由」について、前回の講座では、①お金の自由、②時間の自由について話したよね。今回は残りの3つについて話していくよ。

よろしくお願いします!

3つ目に挙げるのは、「住処の自由」。住処の自由とは、自分が住みたい場所にいつでも住める状態のことだよ。

「住むこと」と、「旅行でどこかに滞在すること」の違いは何でしょうか。

住むことは、「暮らす」という意識を持ち、その土地で生活するということ。

具体的には、生活に必要な家財道具を持ち、基本的にそこで寝泊まりをし、定期的にゴミを出し、地域のレストランやサークルなどに顔なじみができているような状態を「住む」と定義する。

なるほど。

そして、住処といっても、一年中同じ拠点で暮らす必要はないんだ。パラレルインカムを実現した際には、住処となる拠点を複数持ち、季節ごとにべストな場所で暮らすということも可能になる。拠点のあり方は、大きく以下の6種類に分類することができるよ。

6つもパターンがあるんですね。

そうだね。一般的には、①の完全一拠点型から⑥の拠点なし型となるにつれ、コストは上がっていくことになる。どのライフスタイルを選択するのかは、自分で決めることができるよ。

まず、①の「完全一拠点型」は、普通に1つの拠点で生活するということですか?たとえば、東京都内に自宅を構える人が、その自宅のみを拠点に生活するパターンとか。

そのとおり。拠点が1つなので、当然ながらコストは低く抑えられる。一方で、同じ場所に住み続けなければならない状態であると考えると、行動の自由度はほかに比べて低いともいえる。

では、②の「拠点移動型」とは?

これは、数年ごとに住む場所を移動するパターン。東京に飽きてしまったので北海道に移り住み、そこから京都に引っ越し、四国に引っ越し…という具合に、住む場所を転々としながら生活を送ることをいうよ。

「完全一拠点型」と比較すると、やや自由度は上がりそうですね。その分、毎回の移転コストが加わるといったイメージでしょうか。

山の中など、住む場所によっては住居コストが大きく下がることもあり得るけどね。そして③「国内デュアルライフ型」というのは、国内で2か所の拠点を持つ住まい方。たとえば、夏の暑い時期は涼しい長野県軽井沢で暮らし、寒くなってきたら温暖な沖縄県で生活するといったケースが考えられる。

最高だなぁ。

①の一拠点型と比べると単純計算で倍近いコストがかかるけれど、年中気候のよい暮らしやすい拠点で生活できるというのが大きな魅力だよね。続く④「世界デュアルライフ型」は、「国内デュアルライフ型」の拠点に海外を含めるというもの。東京とハワイの2拠点で暮らす、京都とパリの2拠点で暮らすなど、より自由度は高まるけれど、住居コストや移動費のコストがさらに必要になる。

そうでしょうね…。と、なると⑤の「複数拠点型」は?

これは、さらに拠点を増やすというもの。東京とニューヨークとパリに拠点を構えて定期的に移動しながら暮らす、というようなライフスタイルかな。自由度の高さが魅力であり、メリットでもある。

ただ、仮に3か所の拠点を持つとなると、当然ながら3拠点分の住居コストが必要になりますよね。それにどの街を拠点にするかによっても変わると思いますけど、多くの欧米の都市は生活コストが日本より高そうです。

一般的に、1.5~2倍ほどのコストがかかるので、この分も考えなければならないね。そして、最後の⑥「拠点なし型」は、あえて拠点を持たずに国内・海外を問わず、ホテルを毎日転々としながら生活していくような暮らし方だよ。

ついに、という感じですね!

毎日のホテル代と移動費はかかるけれど、好きなときに好きな場所で生活することができる。住処の自由の実現という意味では、究極のあり方といえるかもしれないね。現実に、このようなホテル暮らしを行っている自由な人たちは「パーマネントトラベラー」(永遠の旅行者)と呼ばれ、多数存在しているよ。

永遠の旅行者!会って話を聞いてみたいです…。

住む場所や拠点の数は、変更も可能

「Work from anywhere」(WFA)という概念を知っているかな?

概念…すみません、勉強不足で。

これは、働く場所を自由に選択できるという、アメリカをはじめ世界中に浸透しつつある概念なんだ。オーディオストリーミングサービスでおなじみの「Spotify」を知っているよね?

もちろんです!

同社は2021年2月に「Work from anywhere」プログラムを導入して、従業員が勤務場所を自由に選択できるようにすると公表したんだ。これによって、在宅勤務、オフィス勤務、または両方を組み合わせることが可能になっただけでなく、従業員が働く国や都市に関して柔軟性を高める動きが加速しているんだよ。

確かに日本でも、コロナ禍以降は在宅勤務を導入する企業が増えて、会社に出勤しなくても自宅で働くことができる状況が定着しつつありますよね。

これからは自宅に限らず、別荘地や旅行先で働くことも当たり前になっていくだろうから、住処の自由はますます高まると思うよ。それにパラレルインカム実現後は、住む場所や拠点の数はライフステージによっていつでも変更が可能なんだ。

子どもが小さい間は完全1拠点型で生活して、ある程度子どもから手が離れたら、数年ごとに場所を変えて好きな街で過ごす、とかですか?楽しそうですね!

3か所の拠点を2か所にしたり、2か所の拠点をなくして拠点なしにしたりするなど、拠点の数も自由に選択できる。住処の自由があるからこそ、好きな住まい方を選べるということだよ。

【④人間関係の自由】心地よい人間関係が得られる

次は「人間関係」についての自由。この講座では、人間関係の自由を、「心地よい関係が成り立っている人だけに囲まれている状態」と定義するよ。

人の悩みの大半は、人間関係が原因だと聞きます。

日本労働調査組合が、全国の20歳以上で会社員の男女528名を対象にしたアンケート(2021年4月)によると、「仕事を辞めたい、もしくは転職の意向がある」と回答した会社員は全体の35.8%。辞めたいと考える理由として、「評価・待遇に不満」とともに第1位(38.6%)となったのが「職場の人間関係」だったんだ。

確かに、職場で相性のよくない上司、苦手な先輩などと毎日顔を合わせるのは大きなストレスですし、そういったストレスから解放されたいとの思いは切実でしょうね。

あるいは、「相手が悪い人でないのはわかっているけど、何かと気苦労が多い」人間関係もあるよね。たとえば、意味もなくたくさんプレゼントをくれるかわりに、世間話が長いご近所さんとか、毎日しつこくランチに誘ってくる同僚など、特に実害はないけれどモヤモヤする人間関係とか。

ありますね。

だけど、人間関係の自由が手に入れば、こういった人たちとあえてつき合うことから解放される。嫌ならそのコミュニティとのかかわりを薄くすることができるし、心地よい関係の保てる人のいる場所を拠点にすることもできるからね。

悩みから解放されたい人たちがどれだけいることか。

もっとも「人間関係の自由」とは、嫌な上司や苦手な人と顔を合わさずにすむといった消極的な自由だけではないよ。気の合う仲間と過ごしている状態や、お互い成長し合えたり尊敬できたりする人とつながっている状態など、人間関係の自由が選択できると、充実した人生を送ることができるようになるんだ。

自分だけでなく仲間にとっても、楽しく充実した人生を送ることができるようになりそうですね。

そう。そんな心地よい人間関係を得るということも、パラレルインカム実現の1つのモチベーションになると思うよ。

【⑤仕事の自由】好きなことを仕事にできる

パラレルインカムで手に入る「5つの自由」、最後となる5つ目は、「仕事の自由」。仕事の自由とは、収入の多寡で仕事を選ぶ必要がなく、好きなことを仕事にできる状態を指すんだ。

仕事をするうえで、収入が大事な要素だということは言うまでもないよね。でも、やりたくもない仕事で収入を増やしていくことや、本当は売りたくもない商品を売って稼ぐようなことでは、仕事での充実度を高めるのは難しいもの。平日であれば、起きている時間の半分近くは仕事に充てる時間になるので、仕事での充実度が高まることで、人生の充実度も高まるようになるんじゃないかな。

「仕事なので多少なりとも我慢が必要⋯」と思いながら、日々、仕事に向き合っている人もいそうですよね。

もし100%満足な仕事ができるとすれば、どれだけ毎日が充実した日々になると思う? パラレルインカムのライフスタイルでは、それが可能になるんだ。

繰り返しになるけれど、その状態を僕は「ライフワーク」と呼んでいるよ。

食べるために働く「ライスワーク」とは違って、生きがいとなる仕事がライフワーク、でしたよね?

そう。それは「好きなこと」「世間が必要とすること」「稼げること」「得意なこと」の4要素を満たしたときに成立するんだ。

今後の講座で話す予定だけれど、経済的自由を達成する過程では、がむしゃらに働いてお金を稼ぐ時間も必要。でも、仕事の価値は単にお金を稼ぐことだけではないはずなんだ。もう少し俯瞰した視点から自らの仕事を見つめて、自分の好きなことで世の中に価値を提供したり、持っているスキルを他人に提供したりすることでお金を得られると、きっとより充実した働き方ができるのではないかと思っているよ。

本当にその通りだと思います。

以上、パラレルインカムで手に入る「5つの自由」について話してきたけれど、5つの自由はバラバラに成立しているわけではなく、密接にからみ合っていることがわかってもらえたかな?

はい。僕たちはお金の自由があるからこそ、時間の自由が得られますし、好きなときに好きなだけ好きな場所に旅行に行けるのも、お金の自由と時間の自由があるからですよね。

そして、お金の自由は仕事の自由や住処の自由を実現させてくれる。お金の制約がなければ、僕たちは好きな場所でやりがいのある仕事に没頭できる。時には別荘地で働くのも楽しそうだし、お金にならなくてもやりがいのある仕事を選択できるというのは大きな充実感につながると思うよ。

仕事の自由があれば、苦手な人と毎日顔を突き合わせる必要もなくなって、気心の知れた人たちと切磋琢磨しながら自分の能力を高めていくことができますもんね。

つまり、「5つの自由」をぐるぐる回していくうちに、僕たちは人生を自由にデザインし、もっと幸せに生きられるようになるということ。ただし、何でも自分の好きなことができるという状態は、すべて自分で判断しなければいけないという状態でもある。

最初に伝えたように、人生における自由とは「すべて自分で判断できる状態」、そして「自分で判断したことに責任を持つ状態」なんだ。

実際には、何事も自分で判断していくのって、すごくパワーが必要な行為ですよね。

そう。でも、その分楽しさや感動は倍増する。たとえば、パック旅行に参加してすべての行き先をガイドさんに決めてもらう場合、代表的な観光地に連れて行ってくれるし、それぞれの場所で説明もしてもらえるのでラクだよね。

でも滞在時間は一方的に決められてしまうし、途中で興味のないお土産屋さんに連れて行かれ、一定の時間を過ごさなければならないことにもなる。それよりは、自分の判断で行きたい場所を選んで、自分の好きな方法で移動し、好きなだけ滞在したほうが満足度はきっと大きいですよね。なるほど!

人生も同じことだよ。だから、僕はみなさんに「判断する楽しさ」を味わってもらいたいと思うんだ。一緒に自分の判断で人生を自由にデザインし、楽しい経験を積み重ねていこう!

はい!判断を楽しめる人生を目指します!

次回は、実際にパラレルインカムを実現した人たちのエピソード「パラレルインカム・ストーリー」をお届けします。お楽しみに!