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学童保育の利用料っていくらかかるの?夏休みの料金は上がる?

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学童保育の利用料っていくらかかるの?夏休みの料金は上がる?

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放課後などに小学生の子どもを預けることができる「学童保育」。保育園と同様に利用者は増えていますが、月額利用料金はどれくらいなのでしょう?また、夏休みなど長期間預けた場合はどうなるのでしょうか?今回は学童保育の基本について解説します。 

学童保育とは?

勉強する子
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厚労省によると学童保育の役割とは「共働き・一人親の小学生の放課後(土曜日、春・夏・冬休み等の学校休業中は一日)の生活を継続的に保障することを通して、親の仕事と子育ての両立支援を保障すること」とあります。

つまり、働いている保護者に代わり、放課後や長期休暇中に小学生を預かってくれる施設のこと。正式には「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)」といい、多くは厚生労働省管轄の施設です。学童クラブ、放課後児童クラブ、児童クラブ、学童保育所など、施設によってさまざまな名称があり、共働き家庭が増えていることから、その数は増加傾向にあります。

前述したように、ほとんどの学童保育は厚生労働省が管轄するものですが、文部科学省が管轄するものや民間のものなど、大きく3種類に分けることができます。次にその種類についてみていきましょう。

参照:厚生労働省「学童保育とはどんな施設(事業)か

3種類の学童保育、どう違う?

3つのイメージ
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学童保育にはその運営主体によって、3つに分けることができます。特徴なども説明しますので、選ぶ際の基準にしてください。

放課後子ども教室

「放課後子ども教室」は、文部科学省が管轄する公立・公営の学童保育です。主にスポーツや文化活動などが行われており、保護者が働いていなくても児童なら誰でも参加できます。また、指導員の多くはボランティアで、空いた教室などで開催されています。

料金は基本的に無料。登録時の保険代(600~800円程度)のみで利用することができます。預かりの時間は一般的に放課後~17時もしくは18時までです。

放課後児童クラブ

「放課後児童クラブ」は、厚生労働省が管轄し、保護者会やNPOなど民間団体が運営する公立・民営の学童保育です。指導員は放課後児童支援員などの専門職。基本的に保護者が働いているか、保育ができない事情がある場合に預けることができます。

料金は施設によって異なり、1カ月3000~8000円程度です。こちらも預かりの時間は、一般的に放課後~17時もしくは18時までです。最近は預け入れの希望者が多く、抽選になることも増えています。

民間学童

「民間学童」は、企業などの事業者が運営する学童保育です。基本的に誰でも預かってくれるのが特徴。夜遅くまで預かってくれたり、夕食の提供や送迎をしてくれたりと、保育の内容も柔軟です。中には、体操や英会話など、習い事を提供してくれるところも。

公的な支援がないことから、料金は1ヶ月3万円以上。最近は、「放課後児童クラブの抽選に落選した」「夫婦共に残業がある」といった理由から、民間学童を選ぶ保護者も増えてきています。

夏休みは長時間の預かりもOK?利用料金は上がる?

黒板
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多くの「放課後子ども教室」では、夏休みだけの利用や、保護者の私用都合による利用もOK。夏休みはだいたい朝8時から開いており、帰りは学校のある日の学童と同じ17時もしくは18時まで。単発の利用も可能です。「放課後児童クラブ」は、保護者が働いているなど、保育ができないときのみ預けることができます。こちらも時間は、8時から17時もしくは18時までです。

どちらも必要な料金は、通常の期間と変わりません。自治体・施設によっては利用NGなこともあるので、まずは自分が預けたい施設に確認してみましょう。

「民間学童」は、空きがあればいつでも利用可能。私用で預けたい、単発だけ利用したい、夜遅くまで預かってほしいなど、さまざまなニーズに対応してくれます。また、夏休みの宿題など一緒にやってくれる施設も。ただし、施設によって夏休み期間中の利用料金が高くなるところもあるので、事前にしっかり確認しましょう。

夏休みの学童保育は、働く親にとってありがたい仕組み。学童で預かってもらえる時間は、安心して仕事に打ち込むことができます。学童保育を上手に活用しつつ、夏休みを乗り切りましょう。