くらし

ビルの屋上がお金に?リノベ物件をレンタルして稼ぐ、新ビジネス登場

3000円でかなうコト 松山 真介

ビルの屋上がお金に?リノベ物件をレンタルして稼ぐ、新ビジネス登場

リノベエステイト

レンタルスペースというと、テーブルと椅子が並んだ貸し会議室というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、今は非常に多様化し、個人でも気軽に貸し借りできるようになっているのをご存じでしたか?福岡を拠点にリノベーションを手掛ける株式会社リノベエステイト代表・一級建築士の松山真介さんもリノベーションした自社の一角を貸し出しているとのこと。早速話を聞いてみました。

年収300万円なのにセレブ生活!?オシャレな理由はレンタルにあった

想像超え!最強素材のナイフ「BergHOFF」の切れ味に脱帽

【3000~1万円/1時間】稼働率の低い平日に、リノベしたショールームをレンタルスペースに

<アフター画像>

リノベエステイトショールーム
【画像出典元】リノベエステイト

 60平方メートルのラグジュアリーなLDKスペース。実はこちら、福岡市・大手門にあるリノベエステイトのショールームです。

築46年の取り壊し寸前の4階建てのビルを買い取り、丸ごとリノベーションしたのが2010年のこと。かかった費用は約5000万円でした。

<ビフォー画像>

リノベ前外観
【画像出典元】リノベエステイト

ビルのリノベ前の画像です。こちらは取り壊し前提で売りに出されていましたが、リノベーションにより生まれ変わりました。

<アフター画像>

リノベ後外観
【画像出典元】リノベエステイト

こちらがリノベ後の画像。荒れはてた雰囲気はどこにもなく、かわいいオシャレなビルに生まれ変わりました。1階は駐車場(2016年には1階を改装してレストランが入りました)、2階はリノベエステイトのショールーム兼多目的スペース、3階は松山さんの会社のワークスペース、4階はデザイナーなどクリエイティブワーカーのテナントが入りました。

さらに昨年2018年には、ビル2階のショールームをリニューアル。この際、セミナーを開きやすくするためにプロジェクターなどの設備を整え、会社のイベントに使えるようキッチンも設けました。その結果、会議室でもあり、ギャラリーでもあり、LDKでもあるという、多目的に使える空間になったのです。しかし、ショールームにお客さまが来るのは主に土・日。いろんな使い方ができるこの場所をもっと活用できる方法がないかと考えた結果、キッチンスタジオをレンタルスペースとして貸し出すことにしたのです。

近年、レンタルスペースのポータルサイトが複数出現し、会社や店舗、個人が所有するスペースを使っていない時間に簡単に貸し出せるようになりました。リノベエステイトでも、こうしたポータルサイトに登録。料理教室やヨガ教室、パーティー、セミナー、フリーマーケット会場などに利用されています。

★スペースマーケット

<アフター画像>

料理教室
【画像出典元】リノベエステイト
フリーマーケット
【画像出典元】リノベエステイト

上記いずれもリニューアル後の<アフター画像>。キッチンスタジオが料理教室や展示会に利用されています。

個人から法人向けまで、ほかにもさまざまなプランがあります。

・個人利用ダイニングプラン/平日/6名様まで限定 3000円/時間
・個人利用/平日プラン(パーティ・イベント・撮影)5000円/時間
・商用イベント/法人利用プラン(撮影/セミナー/会議/展示会/その他)9000円/時間 など

キッチンスタジオのレンタルはこちら

【4500~8800円/1時間】築40年のマンションの一室が最新設備を備えたおしゃれな家に

<アフター画像>

リノベるショールーム
【画像出典元】リノベる。福岡

落ち着いた雰囲気の素敵なリビングルームですね。実はここは、福岡市中央区にあるリノベーションを手掛けるカナツ技建工業さんのショールーム兼事務所なんです。

マンション外観

こちらの築40年のマンションの一室を、子どもがいる家族を想定してリノベーションしました。

<アフター画像>

リノベーション後キッチン
【画像出典元】リノベる。福岡

こちらはダイニングの<アフター画像>。キッチンの壁には清潔感のある白いタイル張り、異なる素材の取り合わせがおしゃれな空間に変身しました。また、スマートフォンやタブレットでシーンに応じた調光がワンタッチでできるスマート照明を導入。築40年ながら、最新の設備を取り入れ快適に生活できるようになっています。

<ビフォー画像>

リノベーション前LDK
【画像出典元】リノベる。福岡

上が、リノベーション前のリビングダイニングの<ビフォー画像>。間取りはあまり変わっていないのに、雰囲気がまるで違いますね。

<ビフォー画像>

リノベーション前和室
【画像出典元】リノベる。福岡

こちらはリビングに隣接する和室の<ビフォー画像>です。

<アフター画像>

リノベーション後個室
【画像出典元】リノベる。福岡

そして、こちらが洋室に様変わりした和室の<アフター画像>。壁と天井にコンクリート躯体をあえて見せる大胆なリノベーションを行いました。

こちらのショールームも、使用していないときにはレンタルスペースとして貸し出しています。管理するカナツ技建工業株式会社の橋口正太さんによると、きちんと内装を作り込んでいるため撮影スタジオとして重宝されているとのこと。CMやYouTubeで流すセミナー動画、さらにはコスプレの撮影などにも使われています。

「たまたま撮影に利用された方が不動産投資に精通していて、情報交換をすることができましたし、住宅購入はまだ先と思われる若い世代の方から『リノベーションっていいですね』と言ってもらうこともあります。通常の業務とは異なるつながりが生まれるのもスペースレンタルのメリットですね」(橋口さん)

マンションショールームのレンタルはこちら

【3500~1万円/1時間】都心のオアシス・屋上も利用価値大

<アフター画像>

緑がいっぱいの屋上
【画像出典元】リノベエステイト

リノベーションで活用の幅が広がるのは室内だけではありません。「なんでもないビルの屋上も少し手を入れるだけで、アウトドアスペースとして活用できるんですよ」と松山さん。

リノベエステイトのビル屋上です。緑がいっぱいで、癒やされますね。

<ビフォー画像>

リノベ前屋上
【画像出典元】リノベエステイト

こちらはリノベーション前の<ビフォー画像>です。

リノベ前はなんでもないただの屋上でしたが、デッキを敷いたり緑を置いたりするだけでグランピングやバーベキューを楽しめる場所に変身しました。そして、こちらもレンタルスペースとして貸し出しているとのこと。アウトドア用品の販促イベントやパーティーに利用されています。

<アフター画像>

バーベキューをしているところ
【画像出典元】リノベエステイト

私有地でありながら開放感を味わえる屋上は、都心ではとても貴重な空間。いろんなビルの屋上の活用が進めば、もっと街の中がおもしろくなりそうです。

屋上のレンタルはこちら
 

「建物は使われないと意味がありません。リノベーションはそのための手段なんです」と松山さんは話します。「レンタルスペースのポータルサイトを見ていると、お寺や米軍ハウスなんかもレンタル空間として登録されていますし、いろんな使い方をここで実験しているように思います」

ITの発達により、今まであまり活用されていなかった空間がいろんな人に使われるようになってきました。空間利用のリノベーションが今、起きているようです。


年収300万円なのにセレブ生活!?オシャレな理由はレンタルにあった

想像超え!最強素材のナイフ「BergHOFF」の切れ味に脱帽


《取材協力:リノベる。福岡/カナツ技建工業株式会社》