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金儲けは汚い!?●●すれば必ず儲かるという人間を信じてもいいのか

「お金0.2から2.0まで」新しい経済のルールと生き方を考える 中村 修治

金儲けは汚い!?●●すれば必ず儲かるという人間を信じてもいいのか

【画像出典元】「studiostoks/Shutterstock.com」

金が儲かるとやたら吹聴するセミナーが信用できない。金が儲かるというハウツー本も然りである。そんなもんで儲かるなら、もう、みんなが金持ちである。なぜ、その本を出版している会社自体が青色吐息なんだよっ!?
“金もうけ 他人に教える はずがない。”
この教訓を骨身に刻んでいただきたいがためにワタシ(中村修治)は、還暦まで生きて来たのかもしれません。

長者番付になんか載らなくていいじゃん!!

新興宗教を全面的に肯定するわけでないが・・・その信仰のはじまりは、決して金儲けではなかったのじゃないかと思うわけである。教祖様だと言われる方々の体験された"奇跡"の類いも100%でっち上げなどではなくて。ただその「奇跡の体験」が時間と共に劣化し、再体験ができないという事実にぶち当たり、辻褄合わせに終始していくうちに、経済的合理に絡め取られて行ったのだと思いたい。起こった奇跡は、嘘ではない。ただ再現はどうしてもできないからみんなで祈ろう!?ってなるのが宗教の新興なのじゃないか!?

“愛や善意があるからこそ”悪い方のドアを開いてしまうっちゅうのが世の常なのじゃないかとね!?

しかし、金儲けだけが優先のビジネスの人たちは違う。「××すれば儲かる」「年収を×××万円のする方法」こんなノウハウ本を貪り読むそこそこの輩に限って・・・・「バカから搾取すばいい」なんてことを平気で言う。金儲けの原理ではあると思うが真理ではない。そんな偉そうなこというのは「××億円儲けてからにしろ!」。確かに反論の余地ないが・・・「バカから搾取すればいい」を実証するために仕事はしたくない。そんな実証のために、ワタシは、長者番付になど載らなくていい。載れるわけもない。笑

金儲けが汚いわけではない!?

1、誰とでも仲良く。 
2、多数決は正しい。
3、金儲けは汚い。

学校で教えられたことは、そんなことだったな!?と、ふと、思い出す。この3つを、自分なりに否定できるようになることが「社会人としてよく生きること」だということも教わった気がしている!?そういう意味で、義務教育とは、実は、奥が深いものなのかも!?とも、思ったりもする。

1、多数決は、ときに選択を誤る。
2、誰とでも仲良くなんかできるわけがない。

なるべく若いうちに、このことに気づくと、のちの人生は、絶対にラクになる。

社会人として肝心なのは、3、金儲けは汚いのか!?という答えである。“金儲け”は、汚くない。大事なのは手、“金儲け”を口実にした金儲けは、汚いということに気づくことが、実体経済を生きる社会人には必要なのだ。

社会問題を解決したいと立ち上がる社会起業家の相談に乗るのが面白い。お金にならんことばかりが面白い。そういう志の高い若者たちに、金は儲けるものだと背中を押すのがワタシの役割である。ギリギリのところで、堕落しないでいられるのは、お金にならんことに時間を割いているからである。

文字通り“信じる者”だけが儲かる。再現性の低い奇跡を信じるのではなく、金儲けの手口を信じるのでもなく、お金にならんことにも時間を割くことにこそ意味があると信じる者になることである。