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好きな事で稼げる時代、まずは発信者側に一歩踏み出してみよう!

山崎俊輔のライフプラン3.0時代を生きるルール 山崎 俊輔

好きな事で稼げる時代、まずは発信者側に一歩踏み出してみよう!

有名YouTuberもブロガーも「最初の1本」から始まった

みなさんはYouTubeを見ているでしょうか。ほとんどの人がアプリをスマホに設定済みで、チャンネル登録しているYouTuberさんが何人かいると思います。

新着通知がくればとりあえずクリックしてはゲームの実況だったり「やってみた」動画を見て笑っているのではないでしょうか。ゲームの実況配信は、YouTube以外にもいくつかのアプリがあり人気コンテンツのひとつです。ショート動画が誰でも手軽に作成でき、公開できるTikTokも大人気です。

トップクラスの人気配信者は何億回もの再生回数を誇ります。配信に伴う広告収入も相当の金額になるとされ、今では小学生の憧れの職業のひとつが「YouTuber」となっているそうです。

しかし、憧れてはいても、ほとんどの人が「自分はYouTuberになれない」と思ってアップロードすることはないと思います。

しかし、どんな有名ブロガーもどんな有名YouTuberも、「最初の一本」があったのです。そして、誰でも最初の一本は下手っぴなものだったのです。

何百本、何千本というコラムや動画を上げ続けた人も、最初は皆さんと同じ普通の人だったのです。

もしかしたら、人気YouTuberやブロガーとの違いは「一本、やってみた」の違いだけかもしれません。

好きなこと、楽しいことはある?それを伝えてみることができる時代

ライフプラン3.0世代は、前の世代と比べて大きな「発信力」を手にしています。手元にあるスマホがひとつあれば、全世界に対していろんなコンテンツを発信できるのです。

かつては、メディアに属している人、つまりジャーナリストや放送作家、雑誌の編集者のような人たちだけがコンテンツを発信する側でした。それはきわめてごく少数でした。ごく少数のエリート意識のある人たちが、情報発信の担い手でした。

1995年以降、個人のホームページが簡単に開設できるようになり、時代は大きく変化しました。個人が誰でも、情報発信を世界に行える時代がやってきたのです。これはブログ形式の普及により、もっと簡単に作れるものとなりました。

動画コンテンツも、YouTubeを代表とした動画コンテンツのサイト(アプリ)が普及し、またスマートフォンがあれば第一歩を踏み出すことが簡単にできるようになりました。かつて、動画を公開することは、大型のカメラをかついで収録、何時間も編集する必要があったことを思えば、革命的な変化です。

あなたがもし、何か好きなこと、やっていて楽しいことがあるなら、それを誰かに伝えてみるのはどうでしょうか。

音楽、イラスト、ダンスはもちろん、歴史や地理の知識まであらゆる趣味がインターネットには発信されています。動画を中心とするならYouTuber、テキストを中心とするならブロガーになってみるのです。

嫌いなこと、面倒なことはできるだけやらないのがコツ

「発信する側」になってみるために、いくつかのヒントや工夫をお伝えしたいと思います。

WEBを中心に、20年以上いろんなところでコラムを書いたり講演をしている私からアドバイスをすることがあるならば、以下の4点を参考にしてほしいと思います。

1.下手でもいいので完成させてアップ、公開することが大事……「もう少し完成度を上げて……」と未公開のままにするより、まずは完成させてアップすることが大事です。

2.定期的に継続すること。継続することでレベルアップにつながる……「量」を生み出すことが「質」を高めていく経験値となります。

3.嫌いなことや苦手なことはできるだけやらない(好きなことメインでいく)……アクセスを稼ごうと苦手なことやイヤなことをやるくらいなら、好きなことをたくさん発信していきましょう。

4.他人の悪評価は気にしない(できるだけ目に触れさせない)……ついついエゴサーチをしてしまいますが、悪い評判を見るより高評価のほうに目を向けましょう。

この4つを意識すると、情報発信は楽しくなってきます。そしてもうひとつ、

5.悪口や下品な行為でアクセス数を稼がない。

が意識できれば、あなたのコンテンツにはきっとファンがつくはずです。

お金になればラッキー、というくらいに考えてみる


YouTuberというと広告収入でお金持ちというイメージがあります。有名ブロガーなども、広告バナーを載せたり、ECサイトへのリンクを貼ることで、アフィリエイト収入を得ているようです。

しかしながら、ライフプラン3.0世代の情報発信では、「お金になればラッキー」というくらいに考えておくといいでしょう。

動画配信もブログも、一定のコンテンツがあって一定の視聴者がいないと、広告収入を得ることができません。そしてゼロからファンを拡大していくというのはなかなか簡単な事ではありません。

私の友人のYouTuberは1,000人のファンを作るのに一年以上かかりましたが、10,000人から20,000人に増えるのは数カ月だったそうです。長い目で考え、あまり収益化は急がないことです。

ところで、会社員が趣味の配信やブログから収入を得ることには基本的に問題がありません。よほど厳しい兼業禁止規定があれば別ですが、気になる場合は事前に確認をしておくといいでしょう。

コツコツ始めた情報発信で月数千円から数万円くらいの副収入が手に入れば、家計には大きなプラスとなります。

趣味の予算確保というのはいつでも難しい問題ですが、もしかしたらあなたの情報発信が、さらに趣味の予算を確保することになり、新たな情報発信の糧となってくるかもしれません。

今の仕事を「続ける」のか、趣味を仕事に「乗り換える」のか、流れの中で考えよう

好きなことで情報発信をする、というコラムの最後がお金を稼ぐことを考えすぎない、というのは不思議な感じがするかもしれません。

もちろん、予想以上にうまくいって手応えを感じたなら、「趣味を仕事にする」という人生もあります。しかし、今会社員等で稼いでいるのと同じかそれ以上の収入を安定的に数十年稼げるかどうかは、真剣に考えてみてほしいと思います。

10年後も20年後も、動画配信やブログ執筆で会社員以上の年収を維持できるでしょうか。まじめに考えてみると難易度が高いと感じるはずです。

この手の話をすると、ついつい「趣味を仕事にしよう!」と考えてしまいがちです。しかし、楽しいことは楽しいことのままにしておき、趣味でお金を稼ぐことをメインにするかどうかは別に考えておくといいでしょう。

私の友人では、趣味の領域をつきつめて、まちあるきのガイドや書籍執筆、大学の客員講師にまでなった人がいますが、あえて本業にはせず「趣味は趣味」と割り切っています。

本業の仕事も充実をしているようで、安定した経済的基盤のあることが、さらに趣味の充実にも反映されているように見えます。

本人はライフプラン2.0世代ですが、趣味や生きがいと仕事の両立を実現しており、むしろライフプラン3.0的な考え方を実践しているようです。


ブログや動画配信をするためのノウハウもまた、いろんな人たちが情報発信しています。あなたもぜひ、「楽しいことを発信する人」になってみてください。