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子供へのお小遣い、いつからが正解?金融教育におすすめのアプリも

経済とお金のはなし 織瀬 ゆり

子供へのお小遣い、いつからが正解?金融教育におすすめのアプリも

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今の子供たちに必須といっても過言ではない「金融教育」。

子供が独り立ちしたときに苦労しない金銭感覚を身につけて欲しいと思う一方、具体的にどうしたらよいのかわからないと悩むパパママも多いかもしれません。

そこで、今回の記事では子供にお小遣いを渡すタイミングや、未就学児に対する金融教育についてまとめてみました。

子供を取り巻くお金の状況は大きく変化している

電子マネーをはじめとした決済手段の多様化や仮想通貨の登場など、お金のあり方がめまぐるしく変化している昨今。2022年からは高校で金融教育がスタートし、家庭科の授業の中で「資産形成」に関する授業が行われています。

また、そうした変化はなにも学生だけの問題ではありません。

というのも、先日子供のために購入した某有名キャラクターのレジスター玩具を開封した際、同梱品を見て目を丸くした私がいたからです。

箱の中には、レジスター以外にクレジットカードやタッチ決済機能つきのスマートフォンまで。ここまで時代を反映しているのかと驚かずにはいられませんでした。

この出来事を通じ、金融庁や文部科学省などの行政をはじめ、さまざまな団体が「金融教育」に注力する理由がわかった気がします。

子供へのお小遣いはいつから渡せばいい?

貯金する女の子
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子供に対する金融教育の第一歩として「お小遣い」を思い浮かべる方も多いかも知れません。

とはいえ、いつから子供にお小遣いの管理をさせたらいいのか、財布を持たせたらいいのかと悩んでしまいますよね。

お小遣いを渡しはじめる時期に正解はありませんが、東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所が共同研究として実施した「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」では次のような調査結果が出ています。

【お小遣いをもらっている割合】
●    小学生1~3年生:3割弱
●    小学生4~6年生:5割強
●    中学生:7割弱
●    高校生:8割弱

この結果を見て、小学生のお子さんがいるママ友と「小学生でお小遣いをもらい始める子が多い」という話をしたことを思い出しました。

またあげっぱなしにするのではなく、お小遣いをあげる際に「お小遣い帳」も一緒に渡すとよいんだとか。

お小遣い帳をつけることで自分がどんな風にお金を使っているのか目で見て確認できるほか、金銭感覚を養ううえでも役立ちそうですよね。

未就学児に対するお金の教育はいつが始めどき?

お金の教育
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ここまで小学生以上のお子さんに対する金融教育について見てきましたが、私のように、もっと幼い子供を持つ家庭の場合はどうしたらよいのでしょうか。

周りのママ友と話をしていると、大体3歳ぐらいから少しずつお金の話を始めているケースが多いように感じています。

子供によって差はありますが、3歳を過ぎると簡単な数が数えられるようになるため、お金の話をしやすいといったことも理由のひとつでしょう。

たとえば子供とスーパーへお買い物に行った際、ガチャポンを回す際など、様々な場面でお金と関わる機会があるかと思いますが、そうした時こそ金融教育をはじめるチャンスといえるかもしれません。

まずは、欲しいものを手に入れるためには「お金」が必要だと、焦らずに少しずつ伝えていくことを心がけましょう。

その後、子供が幼稚園や保育園に入園すると「おみせやさんごっこ」や「おままごと」といった「ごっこ遊び」の中でお金が用いられる機会が多くなります。

そうした中でお金には硬貨と紙幣があること、支払い方法も現金だけでなくクレジットカードやタッチ決済などさまざまな種類があることを伝えていけるとさらによいでしょう。

あくまでも教育として話をするのではなく、遊びの一環として楽しく伝えていくように意識することが大切です。

子供の金融教育に役立つおすすめのアプリとは

タブレットを見る母子
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まねぶー

「まねぶー」は子供向けマネー学習アプリの一つで、仕事体験やアプリ内通貨「マネブ」を使った買い物体験を通じてお金の仕組みを学べます。また、実際にアプリを通じてお仕事体験もできるため、実践的にお金の使い方・知恵について理解できるでしょう。

4歳の娘に先日使わせてみたところ、絵柄の可愛さと操作のしやすさから終始楽しそうにプレイしていました。2歳の息子にはまだちょっと早いかな?と思いましたが、3歳を過ぎれば楽しめるのではないかと感じています。

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お金の学習「いくらかな?」

お金の学習「いくらかな?」は3歳以上から利用できるマネー学習アプリ。ゲームを通じてお金の種類や数え方、計算力などを身につけられます。問題文を読み上げてくれる機能もついているため、親がつきっきりでみている必要がありません。

こちらも娘にプレイさせてみましたが、特に付き添わなくても自分一人で一通りの操作を完結できていました。子供の成長・興味に合わせて難易度も変更できることから、年齢に応じて長く遊べるアプリとなっています。

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ハロまね

「ハロまね」は三井住友カード株式会社がリリースした、金融教育アプリです。小学生から中学生をメインターゲットとしていますが、以下3つの機能を利用できます。

●    お小遣い帳機能
●    銀行機能
●    お手伝い機能

そしてただお小遣い帳を記録していくだけではなく、外貨預金や金利の設定など、より高度にお金について学べるのも大きな特徴です。

私の子供はまだ小さいので活用できていませんが、娘が小学校に入学したら導入してみようかと考えています。

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まとめ

金融教育と聞くと、なんだか身構えてしまう方もいるかも知れませんが、子供が小さい内は楽しみながらお金に触れることが大切でしょう。また、子供にお小遣いを渡し始めるタイミングで私たち親もお金との向き合い方・使い方を見直してみてもよいかも知れません。

今回ご紹介したアプリ以外にもさまざまな金融教育系アプリがリリースされているので、ぜひ一度目を通してみてくださいね。