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広がる企業のプロ人材登用、会社を育てる外部人材の可能性は?

経済とお金のはなし 中新 大地

広がる企業のプロ人材登用、会社を育てる外部人材の可能性は?

【画像出典元】「venimo/Shutterstock.com」

こんにちは、ライター/ランサーズ新しい働き方LABコミュニティマネージャーの中新大地です。

働き方改革、コロナ禍、SDGsなどを介しながら、企業の新陳代謝が活発化しています。
企業は、人材の有効活用と事業の取捨選択ができるようになること、そしてその結果として社会に貢献しながら、着実に事業を成長・継続させられることを目指しています。

そのための手段としていま広がっているのが、「企業のプロ人材登用」です。
今回は、今企業がどういった場でプロ人材と出会っているのか、登用したプロ人材をどのように社内の成長につなげているのか、最近の世の中の動きや筆者自身の経験からお伝えしたいと思います。

プロ人材が知っておきたい企業とのマッチング方法

ここでは現在話題になっている、プロ人材と企業のマッチング方法やその動きをご紹介します。

人型が書かれたカラフルなブロック
【画像出典元】「stock.adobe.com/tomertu」


 素早く確実に、クラウドソーシングでピンポイント起用

採用に時間をあまり割きたくない企業にとって、クラウドソーシングサービスはプロ人材とマッチングするのに非常に適したサービスです。代表的なものには「ランサーズ」、「クラウドワークス」などがあります。

クラウドソーシングはプロジェクト毎に人材を募集することが可能です。報酬や契約に関するやり取りもクラウドソーシングのプラットフォームを介してスピーディーに行うことが可能です。上記2社は登録ユーザー数も豊富なので、さまざまな業種・職種のプロ人材と出会うことができます。

クリエイターが一堂に会する、クリエイターEXPO

社内の人材では専門の部署が無い、リソースが無い、等の理由で対応することができない、例えばホームページ制作や動画広告制作などのようなクリエイティブまわりの仕事なら「クリエイターEXPO」でイメージに合致するクリエイターを見つけることができます。
クリエイターEXPOではイラスト、動画コンテンツ、Webデザイン、漫画、楽曲など、さまざまな分野のクリエイターがブースを出展して、企業の採用担当者らとの企画の相談や依頼などが行われています。

第10回は2021年4月14日(水)~16日(金)に東京ビッグサイトにて行われる予定となっています。
参考:クリエイターEXPO | リードエグジビションジャパン株式会社

埋もれた人材を発掘、本田圭佑氏らと連携する「キャリーミー」

求人情報を掲載して、そこに集まってきたプロ人材を登用するサービスにも多くの種類があります。「Wantedly」などがその代表例でしょうか。Wantedlyは掲載されている求人情報に対して、プロ人材側が「話を聞きに行きたい」、「応援する」等のアクションを手軽に起こせます。

最近話題になったのが、人材マッチングサービスの「CARRY ME(キャリーミー)」が掲げる「日本の企業にプロ契約を」プロジェクトです。“会社なんかに埋もれるな”というキャッチコピーで、会社という枠に留まらない人材活用・キャリアの形を社会に提言しています。
参考:PR TIMES

このプロジェクトでは、プロ人材側にはスキルの活用と正当な対価を得られる機会を、企業側には埋もれている人材とのマッチングと確固たる成果を提供することを目指しています。

上記の参考URL先にも記載されていますが、50を超える企業が「プロ人材ポスト」として人材を一斉公開募集し、公式アンバサダーである本田圭佑氏のコメントが紹介されていて、今後大きなムーブメントとなる可能性があります。常日頃から旧来の日本社会の構造に警鐘を鳴らす同氏の「アドバンテージは個にある」の言葉は、多くの個人にとって力強い後押しとなるはずです。

私がフリーランスになったときは、こうしたメッセージを強く発信する方は少なく、その動きを支援する環境にも心許なさがありました。しかし、その環境が整いつつある今は、情報を収集して実際のアクションにつなげることさえできれば、少しずつではあるものの着実に道がひらけていくような希望を感じます。

これからのトレンド!企業のプロ人材の活用の仕方とは?

サムズ・アップする笑顔の女性
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プロ人材が活用されている背景には、企業が抱えるさまざまな課題、そしてプロ人材の登用によって得たいノウハウなどがあります。

活用方法1.人が足りないからプロ人材で補完したい

事業が拡大していくに連れて足りなくなってくるのが人材です。ただ、「ずっと雇用するのではなく、必要な時に必要なぶんだけ働いてもらいたい・・・。そう考える企業は少なくありません。

その穴を埋めてくれるのがプロ人材です。
特に副業やフリーランスなど、柔軟な働き方が以前にもまして支持される今は、企業のこうした思惑も、彼らの需要と一致しやすいのではないでしょうか。
まさに企業とプロ人材とが、Win-Winの関係になることができるのです。

活用方法2.自社にはないスキルと経験をプロ人材に教えてほしい

目まぐるしく変化する現代では、企業が事業に活用することができる商材、販路、広告手法等も多岐にわたるようになりました。すると、自社の人材にはないスキルと経験の壁にぶつかることもしばしば・・・。

ですが、プロ人材であればその課題を解決することができます。
プロジェクトマネージャーを登用すれば、経験やスキルのあるプロ人材に実際にプロジェクトをまわしてもらうこともできますし、一緒に仕事を進めながら社内の人材にノウハウを教えてもらうこともできるでしょう。社内にノウハウが蓄積されていけば、今後は自分たちで事業を拡大することも、他の社員を教育することも視野に入れられます。

フリーランスのライターである私も、こうした企業の求めに対して実際にプロジェクトの一員として参加したり、解決方法を提案したりする機会があります。私のような20代のライターであれば、商品の販促に使用するキャッチコピー作成のほか、近年積極活用されているSNSの運用に関して、若手の少ない企業から意見を求められたり、運用を任せられたりすることもあります。

活用方法3.自分たちでは知り得ない情報と客観性がほしい

業界や企業の規模あるいは組織形態によっては、時として周囲との関わりを持たず視野が狭くなっていたり、社内でしか通用しないスキルになってしまっていることがあります。その弊害は最初のうちは表面化してこないのかもしれませんが、社会の変革期が訪れた瞬間にあっという間に取り残され、企業を崩壊させることも・・・。

そんな最悪の事態が起こらないよう、自分たちには知り得ない情報も客観性も持ち合わせているプロ人材に、早いうちに「ご意見番として立ち回ってもらう」のが有効な対策となるはずです。

忌憚のない意見は時として耳が痛いですが、こういった外部のプロ人材から、スキルだけでなく、情報や客観的な意見を積極的に得ていく企業が、将来的には成長・継続していくのではないかと思います。

個人が活躍する時代へ!追い風は吹いている

企業の課題を解決できるスキルと経験を持っていること。結果にコミットできること。これこそがプロ人材に求められる人物像です。
このように、個人でも自分のスキルを言語化して、プロ人材として企業とマッチングすることができれば、仕事として生計を立てて活躍できる時代がやってきました。
「会社を辞めてフリーランスになる」「週末は副業をする」といった動きは、数年前までは変わり者扱いされたり、周囲から心配されたりすることもありました。しかし、そうした新しい一歩を踏み出す個人を、しっかりと後押しする環境や風潮もできつつあります。

追い風は確かに吹き始めています。
少しでも興味があれば、まずは情報を集めてみることから始めてみてはいかがでしょうか。