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パートやアルバイトでも社会保険に入った方が得なワケは?メリットデメリットを確認 (3ページ目)

そなえる 権藤 知弘

社会保険のメリット

・厚生年金と健康保険の支払額を会社と折半できる
・老齢年金を含め年金の受取額が増える
・ケガや病気の際の保障を受けることができるようになる

社会保険のデメリット

・誰かの扶養に入っている場合、保険料を支払うため手取りが減る
・勤務条件などが社会保険の加入要件を満たしているときは加入を拒否することはできない

社会保険の基本的な考え方は相互扶助です。「困ったときはお互い様」の精神が元になっています。パート・アルバイトで働く人も、長い目で見れば目先の損得以外のメリットがあります。ただし、生活がギリギリで毎月のやりくりも厳しいというときにはシフト調整などを相談して社会保険に入らないという選択肢もあるでしょう。今回の記事を参考に、働き方を検討してみてください。

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アルバイトと社会保険に関するQ&A

Q. アルバイトを掛け持ちしています。どちらからも社会保険に加入するように言われました。
加入する必要があるのでしょうか?

A. メインの会社とダブルワークの会社の両方で社会保険の加入要件を満たしている場合、それぞれの会社で社会保険の加入手続きが必要になります。年金事務所に書類を出す必要がありますので、詳しい手続き方法は相談してください。


Q. 大学生です。親の扶養に入っていますがアルバイトの給与が割とあります。大丈夫でしょうか?

A. 基本的には学生の間は社会保険への加入義務はありません。ただし「『1週の所定労働時間』と『1カ月の所定労働日数』の両方が、通常の労働者(正社員)の4分の3以上であること」という基準を超えた場合は学生であっても社会保険加入義務が発生しますので注意してください。
 

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