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小学校でプログラミング教育スタート!親が最低限知っておきたいこと

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小学校でプログラミング教育スタート!親が最低限知っておきたいこと

【画像出典元】「iStock.com/kuppa_rock」

2020年4月から、全国の小学校で「プログラミング教育」が必修化されます。「プログラミング」とはどういうものなのかを解説しながら、小学生の子どもを持つ親が知っておくべき「プログラミング教育」の目的や教育カリキュラム、授業内容についてご紹介します。

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プログラミングとは?小学校で必修化する目的、背景とは?

パソコンの前でさまさまな科目を思い浮かべる少女
【画像出典元】「iStock.com/metamorworks」

プログラミングとは、簡単に言うと「コンピュータに命令を与えること」です。身近な家電、自動車などにコンピュータが内蔵されています。コンピュータは、生活にさまざまな情報やサービスをもたらす「魔法の箱」と表現されることがありますが、実際には、コンピュータが理解できる言語を使って、人がプログラム=命令して動作しています。

これからの社会ではコンピュータを理解して活用するということが求められているため、小学校でもプログラミング教育を通して、現代社会を生き抜くためのスキルを身につける流れになってきています。

先進国をはじめとする諸外国では、すでにプログラミング教育がおこなわれています。日本でも、プログラミング教育を通して、「魔法の箱」であるコンピュータを主体的に活用することを目的に、2020年4月から全国の小学校でプログラミング教育が始まります。

子どもたちは学校での授業を通して何を学ぶ?

笑顔でグループ学習をする小学生と先生
【画像出典元】「iStock.com/JGalione」

プログラミング教育というと、パソコンのスキルを身につけることが目的と思われている方も多いですが、実はそれだけではありません。

文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引」によると、初等教育段階である小学校のねらいは、『各教科等の学びの基盤となる「情報活用能力」の育成』とされています。

情報活用能力は、プログラミング的思考やICT(情報通信技術)を活用する能力のことです。そのため、プログラミングの授業を通して、問題点を見いだし、既習の知識や技術などをフル活用して解決しながら「プログラミング的思考」を養います。また、情報を正しく用いることができるよう、情報手段を適切に用いて収集や整理、比較、伝達や発信する力も育成します。

・自分の意図を明確にする
   ↓
・実現させるための順序を考える
   ↓
・命令(プログラム)に置き換え、組み合わせを考える
   ↓
・自分の意図する通りに動作するよう試行錯誤しながら考え、改善する

「問題の解決には必要な順序がある」という気付きは、各教科に通じるものです。そのため、小学校では算数や音楽など、さまざまな科目の授業を通して、気付きを繰り返しながら、プログラミング的思考を育成していきます。

気になる授業内容!実際にはどんなことをするの?

学校のパソコンに向かって授業を受ける小学生
【画像出典元】「iStock.com/recep-bg」

文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引」では、さまざまな教科・学年・単元で取り入れることと記されています。そのため、算数や理科以外の教科でもプログラミング教育を取り入れることになっています。

プログラミング教育の内容に関しても、具体的な学年・授業内容は決められていませんが、各学校の創意工夫で積極的に取り組むよう示されており、それぞれの小学校で自由に実施することになっています。

ここで一部、実施例をご紹介します。

●算数
コンピュータで正三角形を書く授業の例では、用意されたコンピュータが理解できるプログラム(命令)を組み合わせ、数学的な見方・考え方で形にしていきます。

例えば、正三角形は「角の大きさがすべて等しい」「辺の長さがすべて等しい」など、性質上の特徴があります。その法則を見つけることができると、同じ命令をただ並べるだけよりもシンプルなプログラミングにも気付くことができ、正六角形や正八角形といった他の図形にも応用できるようになります。

●音楽
音楽の授業では、コンピューターで「ドンドン」や「ドドンコ」といったさまざまなリズム・パターンの音を用意して、まとまりある音楽を作ります。リズム・パターンは、強弱や速度などを変えて実際に表現し、即興的に選択したり組み合わせたりして、音の組み合わせる面白さに気付かせながら、まとまりを意識した音楽づくりに取り組みます。

「こんなものを作りたい」という意図や思いを、実際に自分たちで表現し、それを友達の前で発表してそれぞれの良さを認めあうことが、この授業のねらいです。

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「プログラミング教育」は、コンピュータ等を活用した情報やサービスに対応できる子どもを育成するだけでなく、各教科の基盤となる考え方を育てるものです。教育内容を理解し、家庭でも子どもをサポートしながら、コンピュータ等を使いこなすための力をはぐくみましょう。