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月の生活費10万円ライフを実現するには?一人暮らしで出費を抑える3つのコツ

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月の生活費10万円ライフを実現するには?一人暮らしで出費を抑える3つのコツ

「1ヵ月を10万円で生活する」と聞いて、みなさんは実現可能だと思いますか?総務省統計局の家計調査(2019年)によると、単身者のひと月の平均支出は16万3000円です。一人暮らしでこれを10万円に抑えるにはどうしたら良いのでしょうか。

2020年の東京私大教連*の調査では、大学生の仕送りは平均8万5300円で過去2番目に低い金額でした。大学生の多くはバイトをしながら切り詰めて生活をしているようです。なんとか月の出費を10万円に抑えることができれば、うれしいですよね。

今回は、学生のみなさんにも20代でまだまだ収入が上がらない方にも、節約して将来のために貯金したい方にも役立つ、月10万円で生活できる3つのコツと内訳の目安をお伝えいたします。

*東京私大教連HP 

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1つ目のコツ:「家賃」

一人暮らしの部屋
【画像出典元】「iStock.com/byryo」

一番に検討すべきは家賃。家賃は、固定費支出の主役です。賃貸物件は一度借りると簡単に契約しなおすことができないので、物件は慎重に選びたいですね。

家賃は、地域によって相場が違います。地方では安くて広く新しい部屋を借りやすいですが、都市部になると難しいのが現状です。職場や学校が、家賃の高い都市部にあるのなら、住む地域は郊外に移すことを考えましょう。郊外に出る、近隣の県で探す、駅から遠い、古い物件を選ぶなどの工夫で、比較的家賃を抑えることができるでしょう。家賃は、目安として4万円に抑えたいところです。

他にも、家賃を抑える方法として寮や下宿という選択もありますが、最近はシェアハウスを選ぶ人も増えています。共同生活をすることで、家賃が抑えられるのでおすすめです。家賃が水道光熱費込みのシェアハウスも多いので、一人で部屋を借りるよりも安く済みます。家賃を低く設定できれば、生活費月10万円の壁は高くないでしょう。

2つ目のコツ:「食費」と「交際費」

自宅で料理
【画像出典元】「iStock.com/Milan_Jovic」

食費と交際費は、本人の努力と工夫次第で支出額を調整できる項目です。まず初めに、「外食は節約の一番の敵となる」ことを、肝に銘じましょう。お弁当やコンビニ食、総菜など、調理されたものは基本的に割高です。

野菜や肉、魚などの食材をまとめ買いして調理することで、食費を浮かせることができます。3~4日冷蔵できるレシピを紹介するサイトはたくさんありますし、作り方を動画で載せているところも多いので、調理をしたことがない人もチャレンジすることができます。

まとめて何品か作ると、食材のちょっとした余りを出さず、使い切りが楽にできます。慣れてきたら、「今回は大根1本を使い切る」というようにゲーム感覚で取り組むのも楽しいです。だんだんと上手になるので、一層楽しく自炊ができると思います。

友人たちとの交流は、ランチやコーヒーを飲みながらでもできます。飲み会はどうしても参加したい場合だけ、月1回に抑えましょう。

食費は、外食含めて目安を3万5000円にしたいところ。当然ですが、お酒の予算は0円です。どうしても!という人は、何か達成したときのご褒美としておき、普段は極力抑えるようにしましょう。

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3つ目のコツ:「水道・光熱費」と「通信費」

インフラは必要不可欠な支出項目です。水道代やガス代は減らしにくいのですが、電気代は節約効果が表れやすい項目。電気代は、エアコンの使い方がポイントになります。

エアコンの温度は、環境省が適温と推奨している室温の「冷房28度」、「暖房20度」を守ると良いでしょう。また、エアコンのフィルターを週に1度は掃除して、効率よく冷暖房を利かせるように手間をかけることをおすすめします。

部屋でストレッチをする女性
【画像出典元】「iStock.com/gpointstudio」

冬場は、部屋でも厚着をして、首や足首手首を温めるようにしましょう。また、座ったままだと寒さがこたえるので、時々立ち上がってストレッチをすると、血流がよくなり温かくなります。ついでに簡単な筋トレを取り入れると、寒さを防ぐ以外に筋力アップ、体力向上、ダイエットや脳への良い効果もあるそうなのでおすすめです。

通信費も、節約できる項目です。携帯電話・スマホ料金は、格安SIMを利用する、低額プランなどを選ぶと良いでしょう。契約時は勧められて付けていたオプションも本当に必要かどうか、見直すと節約につながります。生活インフラについては、水道光熱費、通信費で1万5000円を目安にしましょう。

生活費を月10万円に抑える最適な費用の比率って?

生活費比率のおすすめグラフ
【画像:筆者作成】

おすすめの生活費の比率はズバリ「家賃4万円、食費3.5万円、インフラ1.5万円、交通費や服飾雑貨1万円」です。この金額を目安に生活すれば「生活費月10万円」が実現できるでしょう。

余ったお金はそのまま貯金したり、欲しいものや実現したいことへの貯蓄に回したりすることで、心にも余裕ができそうですね。努力と工夫次第で楽しく生活費10万円ライフを過ごしましょう♪