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20代・30代の貯金は何割が理想的か、手取り〇%以下だと要注意

ためる 内山 貴博

20代・30代の貯金は何割が理想的か、手取り〇%以下だと要注意

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FPとして家計相談に応じていると、「他の人はいくらぐらい貯金していますか?」とよく質問されます。みなさん、毎月の平均貯金額の目安を知りたいようです。今回は、20代・30代・40代、50代の貯金割合データの他、毎月いくら貯金しておくべきか理想の貯金額についても紹介しながら上手な貯金方法について見ていきたいと思います。

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20代・30代・40代・50代までの毎月の貯金割合(年代別・世帯別)

金融広報中央委員会が毎年行っている「家計の金融動向に関する世論調査」(平成30年)が、単身世帯と2人以上の世帯に分けて、細かく家計の動向を公表しています。そこでまず気付くのが、金融資産を有していない世帯の割合の高さです。

単身世帯(独身)は38.6%、2人以上の世帯は22.7%も「金融資産なし」と回答しています。日々の生活で精いっぱいという人たちが、一定割合いることが分かります。
では、金融資産がある人は、手取りからどれくらいの割合を貯金に回せているのでしょうか?

一人暮らし(単身世帯)の手取り収入からの貯金割合

年代

手取りに対する貯金割合

20代

15%

30代

12%

40代

10%

50代

9%

手取りに対する貯金の割合が高いのは20代の15%、次に高いのが30代の12%、40代が10%、50代が9%と続きます。一番割合が高い20代では結婚に向けて貯金していたり、旅行やマンションの購入を想定して貯金している人も多いと思います。年収が400万円の場合、手取りは300万円程度となるため、その15%は年額45万円、月額3万7500円となります。月々はほとんど貯金ができていなくても、ボーナスでまとめて貯金をしている人もいるでしょう。

2人以上世帯の手取り収入からの貯金割合

年代

手取りに対する貯金割合

20代

15%

30代

14%

40代

13%

50代

11%


2人以上の世帯でも20代が一番高く、30代、40代、50代の順になりました。20代は単身と同じく15%ですが、それ以外の年代は、単身世帯よりもやや高めの割合となりました。共働きで協力して貯金に励んでいる可能性もありますし、子供ができて、貯金への意識が高まった可能性もあります。

30代で世帯年収500万円、手取りを375万円と仮定すると、その14%が貯金に回っているため、年額52万5000円月額4万3750円となります。

あくまで平均値ではありますが、ご自身の手取りに上記の割合を乗じて、平均よりも貯金ができているかどうか計算してみてください。

毎月の貯金額、理想の目安はいくら?

結婚
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収入や手取りからの割合を見ると、どの程度貯金をすればよいのか?ということが見えてきましたが、やはりそれでも気になるのが「その貯金ペースで、私(わが家)は大丈夫なのか?」ということ。

ここで、大きなライフイベントにどれだけお金がかかるのか?日本FP協会が、さまざまなデータをもとにホームページに公開している費用をまとめました。

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