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20代の平均給与は月●万円!家賃や食費の支出目安はいくら?

ためる 権藤 知弘

20代の平均給与は月●万円!家賃や食費の支出目安はいくら?

【画像出典元】「iStock.com/Rawpixel」

社会人としての20代は、入社したての新入社員から中堅といわれる立場まで職務の幅が広いのが特徴です。20代後半になるにつれ給与が増える人も多く、その分、趣味や旅行などのプライベートも充実していくもの。しかし、なんといっても先立つものはお金です。今回は20代とお金の関わり方に関して、お話ししていきます。

1.20代の平均給与は20代前半と後半で大きく変わる

社会人としての20代は、入社したての新入社員から中堅といわれる立場まで仕事の幅が広いのが特徴です。このことから、20代前半(20歳~24歳)と後半(25~29歳)では平均年収に差がでてきます。

平均給与表
国税庁による平成28年の調査(民間給与実態統計調査)

国税庁による平成28年の調査(民間給与実態統計調査)によれば20代前半の平均年収は男女計で258万円、20代後半は351万円でした。このデータは税金や社会保険料が引かれる前の数字であり、手取りは平均年収の2割マイナス程度になります。実際の手取り分は20代前半で206万円、20代後半で280万円程度だと考えておけばいいでしょう。

2.20代の支出、項目別の出費目安はいくら?

女性
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総務省の平成29年度の家計調査によると、34歳までの単身者世帯の消費支出の全国平均は約15万6000円でした。地域差はあると思いますが、ご自身と比べてどうでしょうか?

20代の方の支出で大きな割合を占めるものを見ていくと、

1)家賃
毎月の支出で大きな割合を占めるのは家賃だと思います。福岡市周辺のワンルームの家賃相場は4~5万円程度だといわれています。収入に占める家賃の割合を20%~25%程度に抑えることができると少し余裕ができますね。

2)食費
もう一つ大きな割合を占めるのが食費です。食費は外食を含めて約6万3000円が全国平均となっています。友だちとのお付き合いや仕事先との飲み会などいろいろ物入りだと思いますが、家賃と食費を含めて9~10万円以内に抑えるようにしてください。

3)通信費
さて、見逃せないのが通信費です。インターネットが普及しスマートフォンであらゆることができる時代になりましたので、通信費は欠かせないものになりました。

こちらも総務省の家計消費状況調査によると全国平均でスマートフォンや携帯電話代で約1万2000円が支出されています。収入によっては支出の10%に迫る勢いだと思います。SNSやネット利用がメインで通話が少ない方で大手キャリアを使っている人は、更新時期に見直しを考えてみるといいですね。また最近は、いわゆる格安携帯会社でも通話が定額方式で契約できる会社も出てきましたので参考にしてください。プランにもよりますが、毎月あたり4000~5000円程度で収まると思います。

4)保険料
シングルの方の生命保険は、死亡保障を重視するよりも2000~3000円程度の医療保険や共済保険等の活用で十分ではないでしょうか?

家賃・水光熱費・通信費・保険料などは毎月の固定費です。過去の相談事例で考えると、こうした固定費の比率を40~45%に抑えると家計に余裕が出てきます。

3.手取りの20%を目標に先取り貯金をしよう

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毎月のやりくりをしてもなかなか貯金ができない、もしくは貯金を考えていないという方も。手取り額の20%程度の貯金が理想でしょうが、そこまでの余裕がない方も多いでしょう。初めは大変かもしれませんが、天引き貯金である財形貯蓄や定期積立を活用し、お金を貯めることにチャレンジしていきましょう。

例として、20年間、毎月5000円を貯金したらいくらになるか考えてみましょう。

5000円×12ヵ月×20年間=120万円です。

タンス預金でもここまで貯金ができますが、今年からスタートした投資が初めての方にも取り組みやすい、つみたてNISAを活用し毎月5000円の積み立て・最長の20年間・5%のリターンで運用できたとしたら、20年後には約205万円になります。これが毎月1万円だと約411万円に。すごいですね。(*運用は元本割れのリスクも伴います)

4.固定費を制するものが家計を制す

20代からの20年間は、ライフスタイルやライフステージが大きく変化する時期です。

5000円からでかまわないので、まずは先取り貯金を。特に、固定費をうまく管理して、貯めることを意識していきましょう。