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今、お財布にいくら入ってる?

私のキャッシュレス生活 伊藤 志保

今、お財布にいくら入ってる?

【画像出典元】「iStock.com/GeorgeRudy」

約30年ほど前のことです。社会に出るときに、周囲から「社会人になるのだから、サイフにはある程度のお金は入れておかないと恥ずかしいよ」といわれた金額は、年齢×1000円でした。

20歳だったら2万円ですね。

でも、残念ながら、そんなにたくさんの現金がお財布に入っていたことはほとんどありませんでした・・・^_^;

キャッシュレス化が進む今の20代のお財布の中身は?

それでは、今の20代はどうでしょうか?

今年4月にmymoで皆さんのアンケート結果をまとめた記事に、答えがありました。

財布の金額グラフ

20代のお財布の中身は、約半数の49%が5000~1万円。さらに29%が5000円以下との回答でした。

このときの平均値は出されていませんが、高めに見積もっても7~8000円ほどになりそうです。

やっぱりお財布の中身は、昔に比べずいぶん軽く(?)なっているんですね!

さて、私の財布の中はというと、2~3000円入っていれば多いくらい。とにかく、現金を使わずに生活が成り立っています。

▼【アンケート結果発表】みんなの財布の中身はいくら?

ある日の一日・・・お金の流れは?

ではキャッシュレスの一例として、私の一日のお金の出し入れを書いてみましょう。

仕事場のコワーキングスペースまで、自宅からバスで向かいます。バス代は、iPhoneに搭載されているApple Payに登録したモバイルSuicaでピッ。Suicaの残高が少ないときは、連携しているカードからチャージします。

コワーキングに入る前に、飲み物と昼食をコンビニで購入。この時はデビットカードで支払います。クレジットカードをApple Payに登録すれば良いのですが、私はもっぱらデビットカード派なので(デビットカードは今のところApplePayに登録できません)。

デビットカードを使う理由は、すぐに口座から引き落とされメールで通知が届くから「使った感」がすごくリアルに感じられるので。口座の残高が少ないときは、ちょっとドキドキします。

買い物
【画像出典元】「iStock.com/Yagi-Studio」

 仕事を終え、近くのスーパーで夕飯の買い出し。ここもデビットカードで支払い。自宅までのバス代はやっぱりApple PayのモバイルSuicaでピッ。

このように、ほとんど財布を取り出す機会がありません。

利き手が使えなくても簡単に支払いができる!

ちなみに昨年、私は利き手の右手首を骨折して入院しました。必要なものは、院内にあるコンビニを利用していましたが、利き手が使えないため、財布からお金を取り出すという行為がものすごく難しかったんです。

幸い、そのときはオートチャージ付きのnimocaを使い、買い物はすべてピッ、残高が減っても自動でチャージ。支払いがスムーズにできたことで、利き手が使えないストレスがかなり軽減されました。

そういう意味では、カードや電子マネーでの支払いは年齢やケガや病気など、さまざまな理由で体の自由がきかなくなったときも安心ですね!財布の出し入れで手間取って焦ったり、周りに気兼ねしたりすることなくほしいものを簡単に購入でき、私自身の生活の質を高めてくれることをしみじみと実感しました・・・。

歯科で現金払いというワナ・・・

医師に現金払い
【画像出典元】「iStock.com/South_agency」

ですが、最近、歯科に通っていて、困ったことになりました。そう、現金のみ。カードが使えない。そして、私の財布には小銭程度しか現金が入っていない・・・!

結局、歯科から少し離れたところにある銀行ATMに行ってお金を下ろし、支払うことに(往復15分)。

都心部に住んでいると、すでに現金を使わなくても日常生活が送れる環境が整いつつあります。その生活に慣れるのはとても自然で・・・だからこそ、それまで当たり前だった現金しか使えないという状況まで不便に感じてしまうわけで・・・時代とともに、考え方も心模様も変化しているようです。 

歯科や病院は、もともと高齢者やケガなどで体の自由がきかない方も多い場所です。こうしたなかで誰もがスムーズに支払いができれば、本人のストレスも減り、周りも待ち時間が減り、病院としても仕事量が減るわけで、支払いにカードが使えるメリットは決して低くはないはずなのですが・・・(実際、クレジットカードによる支払いは大病院では少しずつ進んでいます)。


でも、当面は、毎回15分余計に時間をかけてお金を下ろし支払いをするという、現金ならではの「不便さ」を味わいつつ、歯科通いが続きそうです。早くカード払いを導入してくれないかな・・・(泣)