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20代女性必見!専業主婦と共働き、年金がおトクなのはどっち?

そなえる 白浜 仁子

20代女性必見!専業主婦と共働き、年金がおトクなのはどっち?

【画像出典元】「iStock.com/Yagi-Studio」

こんにちは。「お金の専門家」の白浜仁子(しらはまともこ)です!

周りに結婚する友達がでてきたり、実際に自分の結婚を意識し始めたりする20代。

仕事が上手くいかない時に「結婚して主婦になろうかな~!」なんて、誰でも1度くらい考えたことありますよね。

そこで今回のテーマは、専業主婦になった場合と働き続けた場合の「年金」についてみていきます。「専業主婦は手厚い!」なんてよくいわれますが、実際は本当におトクなのでしょうか。

結婚して専業主婦になるのと働き続けるのはどちらがトク?

結婚
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ズバリ!専業主婦が有利!(・・に見えます!)だって、3食昼寝付き!?で、自分で払わずともちゃんと年金がもらえるのだから。

でも、「見えます!」といっているように、実は、これが最高におトクかというとそうは言いきれません。

その理由はなんでしょう。

それでは、大学卒業後に就職したAさんとBさんが30歳で結婚したケースをもとに比較してみましょう。

Aさん(結婚後、専業主婦となる)

30歳までの平均年収を350万円と仮定すると・・

【将来の年金額(見込み額)】
国民年金・・約74万円/年
厚生年金・・約15万3000円/年
合計    約89万3000円/年

65歳~90歳までの年金額・・約2232万円
(年金保険料の支払総額・・約256万円)

なんと、支払額の9倍弱を受け取れる計算です。すごい!\(^_^)/

Bさん(結婚後も働く)

60歳までの平均年収を500万円と仮定すると・・

【将来の年金額(見込み額)】
国民年金  約74万円
厚生年金 約104万1000円
合計     約178万1000円

65歳~90歳までの年金額・・約4452万円
(年金保険料の支払総額・・約1738万円)

90歳までに、支払額の約2.6倍を受け取ることになります。
専業主婦の9倍にくらべるとかなり低い・・・・・・。(´;ω;`)ウゥゥ

このように、専業主婦は夫の扶養に入るためかなりおトクなことがわかります。

でも、冷静に考えると・・

年金生活

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リタイア後の生活を冷静に想像してみると、年金総額が専業主婦の場合は2000万円台で、働いていると4000万円台。雲泥の差です。

さらに・・う~ん、20代の女性にこんな話もどうかとは思いますが・・・

たとえば、病気や死亡時のリスクヘッジはどうしていますか?

普通は、生命保険に加入してカバーしますよね^ ^

では、離婚のリスクヘッジはいかがでしょう?

3組に1組が離婚するといわれる今、専業主婦が離婚した時のリスクは、とてつもなく大きいことは頭の隅に置いておきたいところです。

現役時代の収入源がなくなることに加え、将来の年金もわずか。

もし熟年離婚になる場合は、その後に年金や貯蓄を大きくふやすことは皆無です。(慰謝料次第かもしれませんが・・(^^ゞ))

また、働き続けることは、離婚だけでなく人生のあらゆるリスクに立ち向かう体力を持っていることにもなります。もし夫が病気で働けず収入が途絶えた場合だってカバーしてあげられますよね^ ^

先ほどの生命保険の話もそうです。そもそも自分が働いていれば、高い保険料を負担して夫の万一に備える必要もありません!(保険料って、意外とたくさん払います。トータルで数百万以上というのも珍しくありません)

選択肢が豊富な20代だからこそ

働く20代女性

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・・ちょっと熱くなってしまいましたが・・・(^▽^;)

今回のテーマである年金という観点から、支払額に対する受取額でおトクなのは専業主婦ということがわかりました。

でも、前述のように総合的に考えると働き続ける方が有利です。

人によって結婚後の環境・状況はそれぞれでしょうから一概に言えませんが、選択肢の多い20代だからこそ、よく考えて決めてほしいと思っています。


※年金額等はあくまで概算です。その他の細かい条件は考慮していません
※サラリーマン夫婦を例に展開しています