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20代~60代の貯金額ランキング、年代別&世帯年収の平均を公開

世の中の相場 株式会社ZUU編集

20代~60代の貯金額ランキング、年代別&世帯年収の平均を公開

iStock.com/filadendron

年代別の「預貯金額」がどれくらいなのか、気になりませんか? 普段から預貯金に力を入れている方も、収入のほとんどを消費に回す方もいるでしょう。自身の世帯の預貯金額が平均より多いか少ないかを知ることで、これからの人生における預貯金を見直すことができるかもしれません。家族や夫婦の場合であれば、自分たちの使い方やこれからのライフプランを設計する上で、どのようにお金を貯めてどのような使い方をしていくのか話し合う機会になります。そして20代、30代、40代、50代、60代、70代以上の年代別について、貯金の平均額とランキングをご紹介いたします。さて一番お金を貯めている世代1位は?

全体の預貯金額の平均は「1820万円」

「預貯金額」ランキングは、家計調査「貯蓄・負債編」の結果を元にしています。家計調査とは、国の政策のために総務省統計局が毎月実施しているもので、四半期毎と年毎に結果が発表されています。

預貯金の対象は、普通預金や定期預金の他に、生命保険や株・投資信託などの有価証券も含まれます。

調査結果は地方別、収入別、年代別など、さまざまな分類で発表されています。年代別の結果は、世帯主の年代から集計されており、2人以上の世帯が対象です。

2016年の全ての年代の預貯金額平均は1,820万円でした。2015年の1,805万円から約0.8%増えています。2016年の預貯金額平均内訳は普通(通貨性)預貯金が412万円(約23%)、定期性預貯金が727万円(約40%)、生命保険などが378万円(約21%)、有価証券が265万円(約15%)などとなっています(総務省統計局『過規模調査(貯蓄・負債編)』より)。

普通預金、定期預金、生命保険、有価証券、金融機関外ごとの割合の2015年、2016年のグラフ


 

年代別、平均「預貯金額」ランキング、3位は50代、20代、30代の順位は?

 

続いて、2016年の年代別の預貯金額を確認してみましょう。年代は、30歳未満、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代、70歳以上と分けられています。

「預貯金額」年代別ランキング 2016
6. 30歳未満:    301万円
5. 30歳代:     620万円
4. 40歳代:    1,065万円
3. 50歳代:    1,802万円
2. 60歳代:      2,312万円
1. 70歳以上:   2,446万円
(総務省統計局『家計調査(貯蓄・負債編) 世帯主の年齢階級別』より)

 普通預金、定期預金、生命保険、有価証券、金融機関外の30代と70代の比較のグラフ 

結果を見ると、30歳未満と30歳台が1,000万円未満で、40歳台と50歳台が1,000万円を超えています。60歳台と70歳以上では2,000万円超となり、全体の平均を上げています。年齢が進むとともに、預貯金額が増えていることがわかります。

では、年代によって、預貯金額内訳の割合は違うのでしょうか。30歳未満と70歳以上の違いを確認してみます。

30歳未満では、普通(通貨性)預貯金が約52%、定期性預貯金が約30%、生命保険などが約12%、有価証券が約5%です。70歳以上では、普通(通貨性)預貯金が約20%、定期性預貯金が約46%、生命保険などが約16%、有価証券が約18%となっています。預貯金額が大きい70歳以上の方が普通(通貨性)預貯金の割合が減り、定期預貯金を多く利用していること、有価証券での運用が増加していることが分かります。

貯金額を増やすには「普通預金」よりも「定期預金」がおすすめ

預貯金を増やすには、さまざまな方法があります。ここでは、比較的安心して利用できる方法をいくつか紹介します。

お金を増やすために銀行に預けるなら、普通預金よりも定期預金がおすすめです。定期預金は満期日を決めて固定金利で運用する預金です。定期預金は普通預金と同じように安全性が高く、普通預金よりも良い利回りを期待できます。

保険というと、万一のケガや病気に備えたものと思われるでしょう。しかし、中には定期預金よりも利回りが高いものがあり、お金を増やす方法としても利用できます。

投資信託は、投資家から集めたお金を大きな資金にまとめ、専門家が株式や債券などに投資・運用する商品です。株式や債券などの専門的な知識がなくても、少額から手軽に始めることができます。運用成績が良ければ、大きな利益を期待できます。

預貯金額ランキングから、預貯金を増やすいくつかの方法を紹介しました。あなたの世帯の預貯金額が年代別の平均より多いか少ないかを確認し、これからの資産形成を考えてみてはいかがでしょうか。今の預貯金額が平均より少なくても、焦らず着実に預貯金を増やすようにすれば、将来、十分な資産を持つことも夢ではありません。

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