くらし

【素敵なお部屋訪問】抑えた色数とミニマルな家電で心地よい空間に

#こんな部屋に住みたい

【素敵なお部屋訪問】抑えた色数とミニマルな家電で心地よい空間に

お気に入りのものに囲まれて、毎日を心穏やかに過ごすことができたら―。そんな願いをカタチにした、素敵なお部屋をご紹介する「#こんな部屋に住みたい」。ちょっと気になる噂のお部屋と暮らし方を、mymo編集部が突撃取材。記念すべき第1回目は、「こんな部屋で暮らしたい!」とInstagramでも話題のkanataさん(@cafe202_home)のお部屋です。

DATA
家族構成:kanataさん・夫
場所:福岡県内
間取り:2LDK
築年数:約20年(賃貸)

始まりは1枚の壁紙。ご主人にも驚きの変化が…!?

kanataさんがInstagramを始めたのはわずか2年前。ある時キッチンの壁を自分で張り替えてみると雰囲気がガラリと変わったので、軽い気持ちでInstagramに写真をアップしました。お部屋のどこかを変えるたびに記録も兼ねて写真を撮っているうちに、「素敵ですね」「そのアイテムはどこで買えるんですか?」といったコメントが増え、びっくりしているといいます。

玄関スペース【玄関スペース。暗いのが気に入らなかったので、自然光を取り込める窓を自作】

「二人の通勤時間や駐車場のことを考えて、当時は築2年くらいでまだ新しかったし家賃が安かったから」この部屋を選んだそうですが、お部屋の中にはちょっと不満がありました。そこで大家さんに確認すると、「退去する時に元に戻せるなら」というお返事が。それなら、と、住環境コーディネーターの資格も持つkanataさんのセンスと、3代続く大工であるご主人の腕を活かして、お部屋を改造していったのだとか。

キッチン【キッチン。この壁紙が最初の一歩に。家具はすべてご主人作】

【キッチンカウンター。一部奥行が深くなっていて、オーブンレンジと無印のゴミ箱3つが格納されている。】

【ワイヤーバスケットには食品ストックや日用品を。色が目立つときはクロスで目隠し】

【もともとダイニングテーブルの脚だったものをリメイクしたカウンターの食器収納。表面には「見せる食器」、背面には「普段よく使う食器」を置くルール。年に一度見直し、使っていないものは処分】

キッチン【キッチン背面。スツールの上には季節の草花を】

コツは色数を抑えることと、ものの居場所を決めること

【和室の一角に置かれたマッサージチェア。額縁はご主人の手作り、絵は「ミナペルホネン」のもの。お気に入りのリラックスコーナー】

お部屋にあるものはほとんど手作りで、高価なものは特にないというkanataさん。大きなお買い物は家電だそうですが、「家電はなるべく小さくて存在感のないもの、部屋のトーンに合うものを選ぶようにしています」。確かに照明のリモコンも、電話機も小さくてフォルムも可愛く、マッサージチェアもインテリアの一部のようです。色味が増えると部屋がゴチャついて見えるため、色数を抑えるのもポイントなのだとか。

【バランスよく整えられた電話機の周辺。この下にはルーターなどをまとめるための、手作りのボックスを配置】

【ギャラリー兼収納スペースは「押し入れ」をDIY。季節によって配置する雑貨を選ぶのも、楽しみのひとつ】

何か欲しいものがある時は、「それはどうして必要なのか」「どこに置くのか」ということを話し合って決めるそうです。「気に入って買ったものだから、処分する時はやっぱり心が痛みます。だからこそ欲しいものに出会った時も、置き場所からじっくり考えるようになりました」。この考え方は二人共通のもの。

いつかは “自宅兼店舗”に住むのが夢

【ダイニング側から見た和室。右奥の棚には趣味のカメラや、仕事道具などを収納】

お気に入りの場所は?の問いに、「気に入ってないところは17年かけて直してしまったので…」と考え込むkanataさん。「もし、こんな風に直していなかったら、もっと早く引っ越ししていたと思います」。あれこれ直している間に、どんどん居心地がよくなり、大きな不満はないといいます。「玄関にある備え付けの靴箱にブーツが入るようにしてほしいとか、テレビを壁かけにしたいとか、いずれは…という点はいくつかありますけれど」。

【ご主人が木枠を作り、kanataさん手縫いのクッションが心地よいソファ。ローテーブルもご主人によるもの】

これから先の目標としては、「夫が大工さんなので、いつかは自分たちの住むおうちを建てたいという思いはあります。そこで旦那さんのお店も一緒にできたらな、と思っていますが、なかなかいい場所が見つからなくて」とのこと。

賃貸のお部屋をこんなに素敵な空間に変身させてしまう二人が作り上げる新居。きっと今まで以上に魅力的なところに違いありません。その時はぜひまた取材を!とお願いしてきましたので、お楽しみに。

※この記事は2018年12月に掲載されたものです